子どもの病気の中でも一番多いのが風邪です。
鼻や喉に感染がおこり炎症を起こします。
症状は、咳、鼻水、鼻づまり、軽度ののどの痛みや発熱等で原因の9割以上がウイルスによるものです。当院では安易な抗生剤処方はしません。気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが重要と考えます。
子どもが熱を出すと心配になりますが、小さな子どもはまだ体温調整機能が発達途中ですので、小学校に入るくらいまではよく熱をだすことがあります。
発熱は感染症からからだを守ろうとするからだの防御反応になりますので、解熱剤で熱を下げたところで病気自体がなくなるわけではありません。
熱の高さと病気の重症度は比例するものではありませんので、無理にお薬を飲ませるのではなく自然治癒で経過を観察することも重要です。
また、熱はそれほど高くないけど、微熱が長く続き肺炎になる場合もあります。発熱以外の症状に注意し、様子をみながら、慌てず冷静に受診をおすすめいたします。