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予防接種

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予防接種について

意義

個人の発病またはその重症化 を防止し(個人予防)、併せてまん延の予防(社会防衛)を目的として、定期的に行う必要があります。

種類

定期接種と任意接種のワクチンがありますが、一定の年齢において接種を受けることとされ、行政の費用負担による予防接種が「定期予防接種」といわれるものです。

接種スケジュールに関して母子手帳やインターネットからの情報もありますが、当院ではお子さまごとに推奨時期に沿って計画を立てますので、お気軽にご相談下さい。

一般的なスケジュールはこちら→2024年4月ワクチンスケジュール

0歳のスケジュールはこちら→2024年4月0歳ワクチンスケジュール

生ワクチン、不活化ワクチンがあり、今までは生ワクチン接種後は4週間、不活化ワクチン接種後は1週間あけて他のワクチンを接種していましたが

2020年10月1日から接種間隔の変更がありました。概ね従来通りの接種スケジュールで行いますが、ご心配な点があれば、その都度ご相談させていただきます。

ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせ(厚生労働省)→ワクチン間隔変更

  • 「注射生ワクチン」の接種後27日以上の間隔をおかなければ、「注射生ワクチン」の接種を受けることはできません(変更なし)。
  • それ以外のワクチンの組み合わせでは、前のワクチン接種からの間隔にかかわらず、次のワクチンの接種を受けることができるようになりました。
  • 接種から数日間は、発熱や接種部位の腫脹(はれ)などが出ることがあります。ルール上接種が可能な期間であっても、必ず、発熱や、接種部位の腫脹(はれ)がないこと、体調が良いことを確認し、かかりつけ医に相談の上、接種を受けてください。

定期接種

ロタウィルス

対象
2020年8月1日(土)以降に生まれた0歳児から定期接種の対象となりました。ロタリックス(1価)は生後24週までに2回、ロタテック(5価)は生後32週までに3回、生ワクチンを飲みます。初回は14週までに始めて、4週以上あけます。どちらのワクチンも重症化を防ぐ効果は90%以上あり、効果に違いは、ほとんどありません。どちらも初回を14週6日までに接種することが推奨され、接種できる期間が決められています。これがほかのワクチンと異なる点です。この目的は、腸重積症が起こりにくい低い年齢で接種することです。
疾患の説明
ロタウィルスは乳児の胃腸炎を起こす代表的なウィルスです。嘔吐がひどく水分がとれなくなると脱水になり重篤な状態になります。小さい子ほど入院して点滴する必要性が高くなります。胃腸炎関連けいれんや脳炎を合併することもあります。

5種混合

対象
生後3ヶ月から開始。3~8週間隔で3回接種します。6ヶ月以上後、標準的には1年から1年6ヶ月後に4回目を追加します。7歳6ヶ月までに完了するようにしましょう。当院では肺炎球菌ワクチンと同時接種を推奨しているため4週間隔で接種します。

2024年4月からは従来の4種混合ワクチンとヒブワクチンが一体化し、定期接種となりました。

疾患の説明
4種とは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを指します。ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。

Hib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)感染症は、乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎など重症感染症を起こす菌です。これらの疾患は命に関わることや後遺症を残すこともある重篤な疾患です。Hib髄膜炎の予後は不良な場合が多く、致死率は約5%、てんかん、難聴、発育障害などの後遺症が約20%に残ります。早期診断が難しく、抗菌薬に耐性のHibの出現等の問題もあり、治療に難渋する場合も少なくありません。10道県の調査では2008年に導入以降、罹患率は減少しており、2014年~2016年での5歳未満のHib髄膜炎・敗血症の報告例は10万人当たりゼロです。

肺炎球菌

対象
生後2ヶ月から開始。4~8週間隔で3回接種します。2か月以上後、標準的には1歳から1歳半に4回目を接種して完了です。5歳未満は公費(無料)です。

2024年4月からは、従来の13種類から増えて、15種類の血清型をカバーする15価肺炎球菌ワクチンが定期接種化しました。

疾患の説明
乳幼児期に敗血症や髄膜炎を起こします。肺炎や中耳炎の原因菌としても多いです。ワクチンは主に前者を防ぐ目的で行われています。

B型肝炎

対象
生後2ヶ月から接種できます。初回から4週以上あけて2回目、さらに20~24週あけて3回目が標準的な方法です。

母子感染予防法により、出生時に予防処置をされた児は、定期接種の適応外になりますので注意が必要です。

疾患の説明
代表的な肝炎を起こすウィルスです。感染がつづくと慢性肝炎、肝硬変や肝ガンになることもあります。日本におけるHBV持続感染者は、130~150万人存在すると推計されています。急性肝炎による新規の推定入院者数は年間1,800人程度で、軽症や潜伏感染例も含めると、5,000人以上の新規感染者が想定されます。お母さんからの母子感染は激減してきましたが、現在は性交渉や家族・集団保育での感染(水平感染)が問題になっています。

BCG

対象
1歳までに接種します。ヒブ、肺炎球菌、4種混合の接種がひと段落する生後5ヶ月以降に接種することが多いです。

疾患の説明
結核を予防します。結核は成人では肺結核の長引く咳や熱が有名ですが、乳児では全身に結核菌がめぐって髄膜炎や粟粒結核という致死的な疾患を起こします。結核は現在も大都市圏を中心に毎年2万人以上の患者が新たに発症し、2千人以上が死亡している病気です。

麻疹・風疹(MR)

対象
1歳から2歳に初回接種をします。2期は小学校入学前の1年間に行います。

疾患の説明
麻疹は発熱、発疹から肺炎や脳炎などの合併症をきたす疾患で、非常に強い感染力があります。風疹は‘3日はしか’とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、妊婦が感染すると赤ちゃんに重篤な障害が出る可能性があります。

水痘

対象
1歳から3歳までに2回接種をします。2回目は初回から3ヶ月以上、標準的には6ヶ月から1年あけます。

疾患の説明
『みずぼうそう』とも呼ばれるウィルス感染です。全身に水疱疹が多発し、重篤な状態にいたることもあります。帯状疱疹も同じウィルスが原因で発症します。

日本脳炎

対象
生後6ヶ月から7歳半まで接種可能です。標準的には3歳で2回(1~4週間隔)、その約1年後の4歳頃に1回接種します。9~12歳に第2期の接種を追加します。

疾患の説明
蚊が媒介する日本脳炎ウィルスの感染で、急性脳炎を引き起こします。半数程度の方が後遺症を残す、治療法のない重篤な疾患です。日本での発症はきわめて稀ですが、東南アジアなどで流行があります。

2種混合

対象
11歳以上13歳未満に1回接種します。

疾患の説明
4種混合に入っているジフテリアと破傷風について追加接種します。

任意接種

おたふく風邪

対象
1歳から接種できます。MRワクチンと同様に1歳頃と5~6歳の2回接種が薦められています。

中央区在住で満1歳~小学校就学前の児には接種費用の一部(4000円)が助成されます。

疾患の説明
ムンプスウィルスの感染で、発熱や耳下腺(耳の下にあるだ液腺)の腫れが特徴です。頭痛をきたす髄膜炎や難聴や精巣炎など重い合併症もあります。おたふくかぜの合併症で難聴になった人が、2015、16年の2年間で少なくとも336人いることが、日本耳鼻咽喉科学会による初の全国調査で分かっています。

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